2013年2月15日金曜日

☆一人の決意から


皆さんこんにちは。

「一人で出来ることには限界がある。
   しかし、多くの人たちによって成し遂げられた偉大な業績もまた、
   一人の決意から始まる。」

今年最初に読み終えた本を閉じたとき、
こんな言葉が私の心に浮かびました。

株式会社ユーグレナ社長、出雲充さんが書いた
『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。』
という本です。

食物連鎖の最下層に位置するミドリムシは、
優れたCO2吸収能力や、
59種類もの栄養素を生成する能力を持っており、
食糧問題や地球温暖化などを解決できる
可能性をもっている生物とされているのですが、
その独特の生態から実用化はほぼ不可能とされていました。

本書は、このミドリムシの実用化に人生をかけた
著者の想いがぎっしりと詰まった一冊です。

きっかけは、大学のインターンで
バングラデシュを訪れた時でした。

そこで目の当たりにした現地の食糧問題の深刻さ。
そして、帰国して程なくして知ったミドリムシの可能性。

これらが結びついて、
「バングラディッシュの子供達に
ミドリムシという魔法の食べ物を届けること」
が彼の大きな夢となります。

しかし実用化に向けた取り組みは、
想像を絶する苦難の連続でしたが、
その度に自分の気持ちを確かめながら前に進む著者と、
その姿に共感しついて行く仲間たち。

そんな彼の思いに共感した協力者が次々と現れ、
ついに実用化に成功し、昨年12月には東証一部上場を果たしました。

本書を通して、情熱を持ち続けること、
自分の思いや考えを相手に伝わるまで
伝え続けることの大切さを再確認しました。

そしてその情熱を持ち続けられるのは、
自分自身を超えた大きなもののために生きようとする志なのだと思います。

「一人の研究者として全人類の役に立つような仕事がしたかった。」

こんな言葉を自分の息子に言えるような父親でありたいと強く思います。
(青年会中央部 金内 崇幸)

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