こんにちは、澤田麻衣です。
それは、5~6年くらい前のことでした。
当時学生だった私は、学校からの帰り道、講義で疲れた体をやっとの思いで動かし、帰路についているところでした。
頭の中は、『つかれた~』の一点のみ。
周りに目をやる余裕が、なかったように思います。
やっとのことで家に着き、バッグの中をみると、定期券がないことに気がつきました。
『えーーー!うそ!どうしよう。』
買ったばかりの定期券だったので、なくしたという事実に顔面蒼白。
頭の中はパニック状態で、何から処理すればいいのか全然わからず、悪い結果ばかりが、頭をよぎります。
『誰かに拾われたのではないか。』
『また、買わないといけない(T_T)』
パニック状態の中、なんとかしないと!と思った私は、いつも人生の指針としている本を取り出し、たまたま開いたページを見るとこんな言葉が書いてありました。
『取り越し苦労するなかれ』
この言葉で、やっと落ち着きを取り戻しました。
『そうだ!取り越し苦労はやめよう。大丈夫だ~』
そう思ったとたん、ふっと肩の力が抜けて、とても安らかな気持ちになりました。
それから1時間くらいが経ったでしょうか。
当時一緒に住んでいた妹から、携帯電話に着信があり、出てみると妹がこんなことを言い出したのです。
『今、“澤田麻衣”って書いてある定期券を拾ったんだけど、麻衣ちゃん、定期券落とした?
同姓同名の“澤田麻衣”かな?!』
その言葉を聞いたとたん、面白すぎて、笑ってしまいました。
いつもなら同じ道を通るとも限らないし、ほとんど夜に帰ってくる妹が、たまたま夕方に帰路につき、私の定期券を拾ったのでした。
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